糖質カット系サプリで大定番のカーボブロッカー。
食前に飲むだけで、800キロカロリー相当の炭水化物の吸収に働きかける効果があると言われています。
「そんなに効果があるなら副作用があるんじゃないの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はカーボブロッカーの副作用について詳しく調査。なるべく信頼できるソースを元に成分の危険性をまとめています。
安心して飲むためにも、購入前にぜひ読んでいって下さいね!
カーボブロッカーの副作用を徹底検証!
最初に断っておくと、カーボブロッカーは医薬品ではありません。サプリメント(健康食品)なので重大な副作用はないとされています。
それでも一応注意点はあり、ボトルのラベルには次のように書かれています。
- 薬を服用中の人は医師に相談
- 消化器の疾患や胃食道逆流症の人は医師に相談
カーボブロッカーは消化酵素に作用する薬のため、胃腸など消化器の病気がある人は摂取しない方が安全とのこと。
あとは、妊婦や授乳中の女性、18歳未満の服用も禁止されています。これは、どのサプリにも大体記載されている内容ですね。
下痢や便秘といった副作用は特に書かれていません。
大きな副作用のあるサプリではありませんが、本当に大丈夫なのか心配な人もいるかと思います。
そこで、カーボブロッカーの全成分について、厚生労働省管轄のサイトなどで詳しく調査しました。参考にしたのは主に下記の2サイトです。
カーボブロッカーの成分ごとの副作用
それでは、カーボブロッカーの成分を一つずつ見ていきましょう♪
白インゲン豆エキス(ホワイトキドニービーン)
白インゲン豆エキスに含まれるフォセオラミンは、α-アミラーゼという消化酵素に働きかけ、炭水化物の吸収を抑えてくれる成分。
カーボブロッカーの主成分ですね。
白インゲン豆エキスは通常の摂取量なら安全だと報告されています。ただし、生の莢(さや)を大量に摂取すると下痢・嘔吐・吐き気・胃痛などの副作用が起こる可能性があります。
これは、レクチンというタンパク質が白インゲン豆に含まれることが原因とのこと。
カーボブロッカーには生の成分は使用されていないため、これらの副作用が起きる可能性は低いと思います。
クロム(クロミウム)
クロムは適切な血糖値を保つために役立つと言われるミネラル。
食品から適量を摂取する場合はとくに危険性はないようですが、頭痛・不眠・睡眠障害・気分の変調などの副作用が一部で報告されています。
また、過剰摂取で下痢・腹痛・嘔吐などを起こす可能性があります。
リパーゼ・プロテアーゼ
リパーゼとプロテアーゼは、脂質やタンパク質の消化をサポートする消化酵素。
副作用については特に見当たりませんでした。
リパーゼとプロテアーゼは酵素ドリンクなどの健康食品にもよく使われています。それらで副作用がなければ大丈夫だと思います。
亜麻仁油(アマニ油)
中央アジア原産の亜麻という植物の種子から抽出される油です。血行改善や美肌効果があるとされています。
大きな副作用は特に報告されていませんが、多量の水で飲んだ方がいいようです。そうでないと、便秘になる可能性があるとのこと。
また、亜麻仁には下痢を誘発する働きもあります。
シナモン
シナモン(ニッケイ)は、消化促進や糖代謝の改善に役立つとされています。大量摂取しなければ安全性は高いとされています。
糖尿病患者に医療目的でシナモンを使った場合でも、適量であれば特に副作用は報告されていません。
過剰に長期間摂取した場合のみ、肝機能へ影響を及ぼす可能性があるとのことです。
あと、シナモンにアレルギーがある人は注意してくださいね。
バイオペリン(黒胡椒エキス・ショウガエキス)
黒胡椒やショウガエキスは食品として摂取する分には危険性は特にありません。ただし、大量に摂りすぎると下痢・腹痛・胸焼けなどを引き起こす可能性があります。
ショウガには胆汁を増やす恐れがあるため、胆石がある人は控えた方がいいという専門家もいます。
副作用についての注意点
以上、カーボブロッカーに含まれる各成分について副作用を紹介してきました。
いずれも過剰摂取しなければ大きな副作用はないようです。
注意しておくべき副作用をまとめておきますね。
下痢・便秘(便通)
白インゲン豆やクロムなどを大量摂取すると、下痢や腹痛になることがあります。
メーカー推奨のカーボブロッカーの服用方法(1日2回、1回2錠)なら問題ないはずなので、通常は心配する必要ないと思います。
亜麻仁油には下痢を促す働きがある一方、飲み方によっては逆に便秘になることもあるようです。
お腹の調子がすぐ悪くなる人は、最初だけ1回1錠などにしておくと安心だと思います。
吐き気・頭痛・眠気など
白インゲン豆などには、吐き気や嘔吐の副作用も一部で報告されていませす。また、クロムの過剰摂取によって頭痛や睡眠障害などの事例もあります。
カーボブロッカーを飲み始めて「体調がなんか変だな…」と思ったら、服用を一度中断した方がいいでしょう。
肝臓への負担
サプリメントの過剰摂取や長期服用は、肝臓に負担がかかる可能性があります。カーボブロッカー以外にも大量のサプリを飲んでいる人は、飲み過ぎには注意してくださいね。
また、カーボブロッカーに含まれるシナモンを長期間摂取すると、肝機能を悪化させるとの指摘があります。
既に肝臓の病気がある人は服用を控えるか、医師に相談した方がいいと思います。
低血糖・糖質制限ダイエット中の人は飲みすぎない
カーボブロッカーは炭水化物(糖質)の吸収を抑えるサプリ。低血糖の人が摂取すると血糖値が低くなり過ぎる可能性があります。
また、炭水化物や糖分の摂取を控える『糖質制限ダイエット』をしている人も少し注意してください。カーボブロッカーと糖質制限ダイエットの併用で、糖質が足りなくなることがあります。
糖質が不足すると、筋肉量が減りリバウンドしやすい体質になるだけでなく、集中力の欠如やイライラ感などメンタルにも影響してきます。
カーボブロッカーは、炭水化物や甘いものを摂取した時に効果が発揮されるもの。過剰な糖質制限をしている人が使っても大きな効果は見込めず、逆にダイエットの邪魔になることもあります。
「食べながら健康に痩せたい人」や「食事制限が苦手な人」に向いているサプリなので、自分のダイエット法に適した商品かどうか確認してから購入してくださいね。
糖質制限ダイエット中の人は服用量を減らしてもいいと思います。
摂取目安量をしっかり守る
カーボブロッカーは適切に飲めば副作用は起こりにくいはずですので、メーカーの摂取目安量を守るよう心がけてください。
早く痩せたいからといってダイエットサプリや医薬品を過剰摂取する人がいますが、ほとんどの場合は意味がありません。
健康を第一に考え、カーボブロッカーをダイエットの補助に適切に使うようオススメします☆
正しい飲み方や成分の効果については次のページで詳しく説明しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
まとめ
- カーボブロッカーは健康食品なので大きな副作用は特になし
- 過剰摂取で下痢・腹痛・嘔吐などを起こす成分が含まれています
- 低血糖や糖質制限ダイエットの人は糖質不足に注意
- 摂取目安量を守って適切に使おう!