数年前から育毛業界で注目のパントスチン(Pantostin)という育毛剤をご存知でしょうか?
実は、”女性も使用できる抗男性ホルモン育毛剤”ということでスゴく脚光を浴びているんです!
今回はそのパントスチンの成分や効果の秘密に迫ってみます。
パントスチンの有効成分の効果を調べた臨床研究や、実際に使用した女性のビフォーアフターの写真など詳しく調査してみました。
ミノキシジルやパントガールなどの定番商品だけでは満足な効果がなかった方にもオススメです。育毛剤で迷っている方はぜひ参考にしてくださいね♪
パントスチンの効果は男性ホルモン抑制にあり!有効成分アルファトラジオールとは?
パントスチンの有効成分はアルファトラジオール(Alfatradiol)という女性ホルモン。17α-エストラジオールとも呼ばれるエストロゲンの一種です。
テストステロンから合成され、エストロゲンの活性自体は弱いそうですね。
パントスチンには次のような適応(効果効能)があります。
- 女性の男性型脱毛症(FAGA:Female AGA)
- 軽度の男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症の原因は、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)。このDHTはテストステロンに5αリダクターゼという酵素が結合することで生成されます。
アルファトラジオールには、この5αリダクターゼを阻害する働きがあり、結果として毛根へ作用するDHTが減少します。
女性もAGAになるので、パントスチンによってDHTを抑えると薄毛が改善することがあります。
実は、このアルファトラジオールは30年以上前にAGAに効果があることが報告されているんです!
さっそくその研究を見てみましょう♪
休止期脱毛を抑えて抜け毛を減らす効果が発見!
1980年に発表されたドイツの研究では、51名の男性型脱毛症(AGA)患者にアルファトラジオール(17α-エストラジオール)配合のローションが6ヶ月間テストされました。
研究の結果、アルファトラジオール配合ローションを使用した被験者の63%は休止期の毛髪の割合が減少。一方、アルファトラジオールなしのローションをテストした37%しか減少しませんでした。
逆に、休止期の毛髪の割合が増えたアルファトラジオール使用群は11%だったのに対し、アルファトラジオールなし群は50%も休止期の毛髪の割合が増えました。
休止期というのは、ヘアサイクル(毛周期)のうち髪の成長が止まる段階のこと。休止期の髪の割合が増えると薄毛が進行したと判断されます。
この研究結果から、アルファトラジオールはAGAによる抜け毛を減らす効果があると考えられます。
ただ、成長期の髪の割合は特に変化がなかったので、『発毛効果』というよりは『抜け毛防止効果』があるのだと思います。
ちなみに、アルファトラジオールによる副作用は特に報告されなかったとのことです。
ミノキシジルと併用で効果アップ!?
以上のように、パントスチンの有効成分アルファトラジオールには抜け毛を減らす効果があることが分かりました。
では、発毛効果のあるミノキシジルと比較したらどうなるのでしょうか?
ミノキシジルとは大正製薬のリアップの有効成分のことで、男性だけでなく女性も使用できます。リアップリジェンヌという商品名で販売されていますね。海外ではロゲインの女性版が人気です。
2007年に発表されたドイツの研究では、ミノキシジル育毛剤(成分濃度2%)とアルファトラジオール(0.025%)の効果が比較されました。
被験者はAGAにより薄毛になった52名の女性です。
6ヶ月~12ヶ月間に渡って2つの育毛剤の効果を比較したところ、次のような結論が下されました。
- ミノキシジルは『毛髪密度』と『髪の太さ』をアップさせる効果がある
- アルファトラジオールにはそのような効果はない
- アルファトラジオールは『抜け毛を減らしたり本数を安定させる効果』がある
最初の研究と似た結果といえるかもしれないですね。
やはり、アルファトラジオールには抜け毛を減らす効果があるけど、髪を成長させる効果はさほどないようです。
発毛させたり、髪を太く成長させるのには、ミノキシジル育毛剤が必要のようです。
なので、アルファトラジオールで抜け毛を減らし、ミノキシジルで髪を成長させるというのが女性の薄毛治療には最適なのかもしれませんね。
AGAの男性はフィナステリド(製品名プロペシア)で男性ホルモンを抑制し抜け毛を減らします。女性はフィナステリドを使用できないので、その代わりとしてアルファトラジオール(パントスチン)を使うのが良さそうです。
パントスチンで育毛・発毛に成功した写真を紹介!
パントスチンの有効成分の効果が分かったところで、次は実際に使用したビフォーアフターの写真を見ていきましょう♪
「百聞は一見に如かず」。やはり研究データよりも、パントスチンで効果があった人の写真を見たほうが納得できますよね。
パントスチンとパントガールの併用で効果があった女性のブログ
パントスチンの効果をブログなどで公開している日本人女性はなかなか見つからなかったのですが、唯一ビフォーアフターの写真を公開している方がいました。
渋谷セントラルクリニック院長の河村優子さんという医師の女性が、ご自身のブログでパントスチンとパントガールを1ヶ月試した効果を発表されていました。
直接画像を貼るわけにはいかいので、ここではGoogleの検索結果のみを引用させてもらいます。
実際の写真はこちらからどうぞ!
http://ameblo.jp/doctors-gym/entry-12006856854.html
パントガールとは、パントスチンと同じ製薬会社が開発した育毛サプリメントのこと。海外で人気のサプリでパントスチンと併用する方が多いですよ(^^)
私のブログでもパントガールの効果をまとめているので参考にしてくださいね。
Ell-Cranellの臨床研究のビフォーアフター写真
続いては、研究論文からのご紹介です。
ドイツではアルファトラジオール配合の育毛剤が人気のようで、パントスチン以外にもEll-Cranell(エルクラネル)という商品が販売されています。
アルファトラジオールの成分濃度は0.025%とパントスチンと同じなので、似た効果が期待されます。
そのエルクラネルを韓国人女性でテストした研究があり、そこにビフォーアフターの画像が掲載されていました。
4人の女性被験者がピックアップされて紹介されていました。それぞれ左がエルクラネルの使用前、右が使用後8ヶ月の写真です。
分け目やつむじ周辺の薄毛がだいぶ改善されているのが分かりますね。
データで見ても、髪の本数と直径が有意に増加していたとのこと。
先ほど紹介したミノキシジルとの比較研究ではアルファトラジオールで髪の太さは変化ないと報告されていましたが、韓国人女性の場合は太さにも変化があったようです!
日本人と韓国人は遺伝的に近いので、もしかしたらアジア人だと髪の太さもアップするのかもしれませんね。
この研究ではエルクラネルが使用されましたが、アルファトラジオールの成分濃度が同じパントスチンでも同様の効果が期待できると思います。
ちなみに、エルクラネルはオオサカ堂やアイドラッグストアーなどの個人輸入代行サイトでは販売されていません。日本から自力で個人輸入するのは難しいので、入手しやすいパントスチンの方がオススメです☆
男性への効果はある?
パントスチンはAGAの原因となる男性ホルモンDHTを抑える効果があるため男性でも使用可能です。
日本人男性で使用している人はまだ少ないのですが、海外(特にドイツ)では割りと使っている男性が多いようです。
ドイツ語のフォーラムで、ミノキシジル育毛剤とパントスチンの併用で生え際が改善した男性がいました。
一番左が使用前、中央と右が4ヶ月後の写真。生え際やM字ラインに発毛が見られ黒くなっているのが分かりますね。
プロペシアやフィンペシアのようなフィナステリド内服薬は副作用が大きいので、その代わりとしてパントスチンを使用したのかもしれません。
パントスチンの男性への効果については次の記事で詳しくまとめていますよ♪
効果がでるまでどれくらいの期間パントスチンを使う必要がある?
パントスチンのドイツ語説明書(PDFファイル)によると、早い場合は1ヶ月ほどで抜け毛の減少が実感できると書かれています。
美容クリニックのパントスチン解説ページを見ても同じことが書かれています。
それだけパントスチンが効果があるということなのでしょうけど、通常は育毛剤の効果がでるまで3~6ヶ月間かかるとされています。
パントスチンと似た効果のあるプロペシアの添付文書を見ても、効果がでるまでの期間は早くて3ヶ月、通常は6ヶ月の継続使用が必要と記載されています。
なので、パントスチンを1ヶ月使って効果がでなくても焦らないでください!
育毛は個人差が大きいので、半年間は継続使用してから自分に合うか合わないか判断した方がいいと思います。
先ほど紹介した韓国人女性へのアルファトラジオールの効果をテストした研究でも、半年以上の使用で効果がハッキリでると報告されています。
アルファトラジオールは使用期間が長いほど育毛効果が顕著になるようで、4ヶ月や6ヶ月後より8ヶ月後で効果が一番大きくなっていました。
グラフの『Slightly』は少し改善、『Moderate』は適度に改善、『Greatly』は薄毛がかなり改善した、ということを表しています。
女性用のミノキシジル育毛剤も半年以上の使用が推奨されています。
「パントスチンの効果がでるまで最低3ヶ月以上かかる」と理解して購入した方が、不安にならずに使用できると思いますよ。
パントスチンに副作用はあるの?
パントスチンの有効成分アルファトラジオールには大きな副作用は特にないとされています。
ただ、パントスチンにはアルコールが使用されているため、頭皮の痒み・かぶれ・発疹・発赤などが生じることがあります。アルコールアレルギーのある方や、敏感肌の方は使用の際にご注意くださいね。
プロペシア・フィンペシアなどのフィナステリド内服薬には、性欲減退・認知機能低下といった副作用があります。そのような副作用はパントスチンには現在認めらていないので、フィナステリドの副作用が気になる男性に処方されるケースもあります。
なお、妊娠中や授乳中の女性は医師に相談するよう推奨されています。パントスチンは男性ホルモンに作用する育毛剤のため万が一のことがあってはいけないですからね。
パントスチンの使い方は次の記事を読んで参考にしてくださいね。
初期脱毛は起きる?
新しい育毛剤を使い始めた時に起こることのある『初期脱毛』。
初期脱毛は、休止期の髪が抜け新しい髪と生え替わるため起こると考えられていて、決して悪いものではありません。まして副作用と呼ぶようなものでもないです。
ただ、そうは言っても急に抜け毛が増えるのは嫌ですよね。
パントスチンで初期脱毛が起こることがあるのか調べたところ、通販サイトのオオサカ堂のカスタマーレビューには特にそのような口コミはありませんでした。
2ちゃんねる(2ch)でも、パントスチンで初期脱毛は特に起きなかったという書き込みが多かったです。初期脱毛があったという書き込みは1件だけあったので紹介しますね。
初期脱毛は8日目からあり、一週間ぐらいで終わりました。本数はプロペに比べたら少ない方だと思います。普段+30~40ぐらい。
引用元: http://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/hage/1407303240/32/
この方は男性で、パントスチンの初期脱毛は1週間ほどで終わったようですね。プロペシアと比較すると抜け毛の本数も少なく普段より30~40本多い程度だったとのこと。
この男性の他の書き込みを見るとパントスチンの効果を実感しているようで、「1ヶ月ほどの使用で抜け毛が減少した」と書いていました。
パントスチンの効果がでる前に休止期の髪が一時的に抜けただけでしょうね。
プロペシアやミノキシジルのような強い医薬品でも初期脱毛は起きない人もいます。また、初期脱毛がないからと言ってその後の育毛効果がないというワケではありません。
育毛効果や初期脱毛は個人差が大きいので、使用開始直後は不安になりすぎず継続使用していくのが大切ですね♪
まとめ
- パントスチンの有効成分アルファトラジオールにはDHT抑制効果があり
- 臨床研究によって抜け毛を減らす効果が判明!
- ミノキシジル育毛剤とパントスチンの併用で相乗効果?
- パントスチンを使って実際に薄毛が改善した写真を紹介
- 女性だけでなく男性にもパントスチンは効果がありそう
- 育毛効果がでるまで3~6ヶ月間は使おう!
- パントスチンの副作用は、アルコールによる痒みなどに注意
- 初期脱毛はあまり報告されていません
以上、パントスチンの効果を個人的に分析してみました。
女性が使える”男性ホルモンを抑える育毛剤”はこれぐらいしかないので、AGAの疑いがある女性は試してみるといいと思います。
マイナチュレのような国産の育毛剤と違って、医学的に効果が実証されているので安心して使えますよね(^^)
パントスチンの通販最安値や口コミについては、こちらの記事で詳しくまとめています♪