日本製の制汗剤で満足できない人に人気のパースピレックス。
医学的に効果が認められているため、多汗症やワキガに悩む人からスゴく支持されてる制汗剤ですね。
世界中で人気の商品で、日本でもここ数年使用する人が増えてきたようです。私も春夏シーズンには欠かせないアイテムです。
今回はこれからパースピレックス使おうと思っている人のために、効果の仕組みや副作用について解説しました。
パースピレックスの使い方についても詳しくまとめています。
今使ってる制汗剤でイマイチ効果を実感できない方は必見ですよ!
パースピレックスの制汗効果はスゴすぎ!?
パースピレックスは医薬品ではないのですが、その効果を立証するための臨床試験がドイツで実施されています。
その臨床結果がスゴくて、「65%の減汗効果が72時間以上持続」と報告されているんです!
汗の量が半分になるだけでも驚きですが、1回の使用で72時間(3日間)以上も効果が持続するのが素晴らしいですね。
アメリカ食品医薬品局(FDA)の制汗剤に関するガイドラインでは、30%の減汗作用のある制汗剤を『extra effectiveness』(極めて高い効果がある)としています。
パースピレックスは65%以上なので、FDAの基準を余裕でクリアした制汗剤ということですね。
パースピレックスの効果の仕組とは?有効成分の塩化アルミニウムって?
パースピレックスの効果の秘密は、有効成分の『塩化アルミニウム』(Aluminum chloride)にあります。
先ほど紹介したアメリカFDAのガイドラインで有効性が認められている制汗剤の成分です。
日本皮膚科学会の『原発性局所多汗症診療ガイドライン』でも多汗症治療に推奨されています。腋窩多汗症(脇汗)と手掌多汗症(手汗)への推奨度は『B』で、足底多汗症(足汗)への推奨度は『C1』です。
このガイドラインでは推奨度『A』の治療方法はないので、脇汗と手汗への推奨度は最高ランクとなっています。
原発性局所多汗症診療ガイドライン2015年改訂版(PDFファイル)
塩化アルミニウムは汗そのものをブロック
日本で市販されている制汗剤やデオドラント製品は、汗の匂いを香料でカバーするものが多く、発汗自体を抑える製品は少ないです。
パースピレックスの有効成分である塩化アルミニウムは、汗腺に”フタ”をつくって汗そのものを抑える働きがあります。
塩化アルミニウムの効果のメカニズムは次のようなもの。
簡単に言うと、塩化アルミニウムによって角栓ができ、それが汗腺にフタをするので汗が止まるということですね。
「汗の量を減らす」のではなく「汗を止める」というワケです。
乳酸アルミニウムで痒みを軽減
ロールオンタイプ(ワキ用)のパースピレックスには、塩化アルミニウムに加え『乳酸アルミニウム』という成分が配合されています。
塩化アルミニウムが角栓を形成する過程で塩酸が発生し、肌に痒みや刺激感が起きやすくなります。
ところが、乳酸アルミニウムが塩酸と反応すると、塩酸が消失し肌の炎症が軽減されます。
パースピレックスの製造メーカーは、この独自の手法を『Perspirex skin care system』と名づけ、特許を取得しているようです。
塩化アルミニウム制汗剤の欠点が克服されているのもパースピレックスの大きな特徴ですね。
乳酸アルミニウムが含まれるのはワキ用ロールオンタイプのみで、ローションには含まれていません。また、ワキ用の強力版にも使用されていません。
パースピレックスの種類と成分についてはこちらでまとめています。
パースピレックスはワキ汗・手汗だけでなくワキガにも効果が期待
パースピレックスは脇・手足など塗った箇所に効果があります。
脇汗用は『パースピレックス・ロールオン』、手足用は『パースピレックス・ローション』として販売されています。
顔や背中用のパースピレックスは発売されていませんが、ローションタイプを代用している方もけっこう多いようですね。
パースピレックスは汗そのものを止める効果があるので、汗が原因のワキガやスソガにも有効とされています。
パースピレックスは洗い流しても効果があり、塗り直しも不要。
しかも3~5日間は効果が持続するので、市販のワキガ対策用の制汗剤よりも圧倒的に使いやすいと思います。
臭い汗の匂いやワキガなどで悩む方にパースピレックスは超オススメですよ♪
痒み・かぶれ・ヒリヒリ感などの副作用に注意!
パースピレックスは副作用が起きにくいように工夫されていますが、それでも皮膚に違和感を感じる方がいます。
具体的には、皮膚の痒み(かゆみ)・かぶれ・刺激感(ヒリヒリ感)・炎症などの副作用が起こる場合があります。
パースピレックスの副作用は1回目や2回目の使用時に特に感じやすく、それ以降は肌が慣れてくる人が多いようです。
ただ、何回使っても肌に異常を感じる場合はパースピレックスの使用を一度中止した方がいいでしょう。
特に顔などデリケートな場所に使用する場合、肌荒れにはくれぐれも注意してくださいね。
痒みなどの副作用が大きい方には、敏感肌用のパースピレックスがオススメです。
ロールオンタイプの『パースピレックス・コンフォート』という最新の製品で、低刺激で肌に優しいと評判です。
私はどちらかというと敏感肌ですが、低刺激版だとほとんど肌が痒くなりませんでした。
パースピレックスの使い方・塗り方(脇・手足)
パースピレックスの使い方は、ワキ用(ロールオンタイプ)・手足用(ローションタイプ)ともに同じです。
使用方法の流れは次のようになっています。
3.塗布した箇所が乾燥してから着衣する
パースピレックスを塗ってすぐに服を着ず、液体が乾燥してから着衣してください。乾く時間を短縮するため、ドライヤーや扇風機などを使ってもOKです。ローションを手に使用する場合は、乾燥してからよく洗い流してください。
5.最初の1週間は毎日使用する
最初の1週間はパースピレックスを毎日塗布し、効果がでてからは週2~3回使用してください。
日本製の一般的な制汗剤と使用方法が少し違うので、塩化アルミニウム製品が初めての人は誤った使い方をしないでくださいね。
特に、朝塗り直す必要がないという点にはご注意を。
ワキ用のパースピレックスの塗る量は2往復でOKです。こちらの公式動画に塗っているシーンがあるので参考にしてください。
効果がでるまでの期間は1週間が目安
パースピレックスの効果が現れるまでの期間は大体1週間ほどとされています。
効果がでやすい体質の人なら1回目の使用で汗が減るみたいです。
効果がでてからはたった週2~3回の使用でOK。
毎朝塗る必要はなく、日中の塗り直しも不要です。
パースピレックスは1回の使用で3~5日間も制汗効果が持続します。強力版の『パースピレックス・ストロング』という商品なら、効果の持続時間はもっと長いとされています。
顔や首、背中にも使用できる?
パースピレックスには脇用と手足用しかなく、顔用などの専用商品は発売されていません。
ただ、ネットのレビューを見ていると、顔・首・背中などにパースピレックスを塗っている人は割りと多いです。
特に顔汗対策で使ってる人が多い印象です。
頭は塗れないので、ローションをおでこや鼻に塗って使うとのこと。コットンを使って塗っている人もいますね。
パースピレックスは顔などへも効果はあるとされていますが、肌への刺激感はやはり強いようです。
ローションタイプのパースピレックスは容量が多く使い勝手がいいものの、乳酸アルミニウムが入ってないので刺激感は割りと強いはず。
顔などデリケートな場所へ使う場合は、ローションよりも低刺激版のワキ用(パースピレックス・コンフォート)を使った方がいいかもしれません。
肌が強めの人はローションでも問題ないようですけどね。
痒み対策について
パースピレックスで痒くなりやすい方は、使用頻度を少なめにしてください。
通常は使用開始後の1週間は毎日使うのですが、それを2日に1回などに調整しても問題ないようです。2日に1回の場合は、効果がでるまで2週間ほど使い続けてOKです。
あとは、先ほど紹介した敏感肌用のパースピレックスから使い始めるのがオススメです。
敏感肌用でも効果の持続時間は標準版と同じ3~5日間です。
私の場合は効果自体はそこまで変わらなかったので、肌荒れしやすい人はパースピレックス・コンフォートをまずは購入してみてはいかがでしょうか?
パースピレックスを通販で安くする方法はこちらの記事を参考にしてくださいね♪
FAQ
最後に、パースピレックスの公式サイトのFAQから、いくつか気になる箇所があったので翻訳してご紹介します。
- 妊娠中や授乳中でもパースピレックスを使えますか?
- はい、パースピレックスは妊娠中や授乳中の女性でも安全に使用できます。EU化粧品規則(1223/2009)の対象商品で、審査員から安全評価を受けています。パースピレックスの成分に不安がある場合は医師に相談してください。
- なぜパースピレックスにはアルコールが使用されているのですか?
- 次のような利点があるためアルコールが含まれています。
・肌を清潔にし消毒する
・匂いの発生を抑制する
・消毒作用があるので防腐剤が不要
・すばやく蒸発して肌を乾燥させる
・皮膚で均一に働くよう脱脂する - 香水や消臭剤を使用してもいいですか?
- はい、いつも通りに香水などを使用して問題ありません。パースピレックスの効果には特に影響しません。
- パースピレックスで乳がんになることはありますか?
- いいえ、制汗剤に含まれるアルミニウム(塩化アルミニウム)が乳がんのリスクを高める危険性があるという証拠はありません。2014年の調査では、制汗剤と乳がんとの間に関連性がないことが報告されています。(参考:Cancer Research UK)
プロバンサイン(プロスパス)の併用もオススメです
パースピレックスは多くの人が効果を実感している優れた制汗剤ですが、中には十分な効果を実感できない方もいます。
効果にはどうしても個人差がありますからね…^^;
そんな人には多汗症治療に使われる内服薬がオススメです。
プロパンテリン臭化物という成分にはアセチルコリンを抑える働きがあり、汗腺の活動を低下させるのに役立ちます。
日本では『プロバンサイン』という処方薬があり、海外製品を通販で個人輸入することも可能です。また、『プロスパス』というジェネリック薬も個人輸入できます。
ジェネリックのプロスパスの方が値段が安くてオススメです。
塗るタイプの外用制汗剤ではなく錠剤として飲む内服薬のため、非常に使いやすいです。
ネットでは多汗症に悩む人がよく服用していて、個人輸入通販サイトでも大人気の商品です。
私は夏のピークは、パースピレックスとプロスパスを併用しています。この2つを組み合わで汗で悩むことがなくなりました。
パースピレックスで満足がいかない方は、プロスパスも検討してみてくださいね。
多汗症やワキガが強い人は両方使うのがオススメですよ!
まとめ
- パースピレックスは塩化アルミニウム配合の制汗剤
- FDAや日本皮膚科学会推奨の制汗剤の成分です
- 汗腺に角栓でフタをして汗をブロックする効果がある
- 汗の量が減るのでワキガやスソガにも効果あり!
- 痒みやかぶれなどの副作用には注意しよう
- 使用方法は、夜に使用して朝に洗い流すだけ
- 最初の1週間は毎日使い、それ以降は週2~3回でOK
- 敏感肌や顔に使う人は低刺激のコンフォートがオススメです