「脇だけでなく手汗や顔汗も止めたい!」

「制汗剤は毎回塗るのが大変だし肌が荒れてしまう…」

そんな悩みをもつ方にオススメなのはプロバンサインというお薬。

多汗症に効果がある数少ない医薬品で、錠剤を飲むだけで汗を抑えてくれる優れものです。

汗で悩む方ならネットで噂を聞いたことがあるかと思います。

今回はプロバンサインの多汗症への効果や副作用を詳しくまとめました。作用機序や効果の持続時間についても解説しています。

汗対策にプロバンサインを使ってみたい方はぜひ参考に!

プロバンサインは多汗症(手汗・顔汗)へ効果がある内服薬

日本ファイザー製造のプロバンサイン錠15mg

プロバンサイン(一般名:プロパンテリン)は汗を抑える働きがあり、多汗症への効果が承認されている医薬品。日本ではファイザー社から『プロ・バンサイン錠15mg』として販売されています。

海外製のプロバンサインを通販で個人輸入することも可能で、私はそちらを使用中。プロスパスというジェネリックもあります。

プロバンサインのボトルとタブレット

プロバンサインは錠剤タイプの内服薬のため、手汗・足汗・顔汗・脇汗など全身の多汗症への効果が期待できます。

制汗剤では難しい顔や頭の汗にも効くのが嬉しいですよね(^^)

汗そのものを抑える効果があるので、ワキガや体臭対策にもプロバンサインは役立ちます。

緊張や不安、ストレスなどからくる精神性発汗にも一定の効果を感じる人もいるようです。緊張状態を抑える効果はないので、不安や動悸を抑えたい方はデパスやインデラルなどを使った方がいいでしょう。

多汗症の手術で代償性発汗の後遺症がでた人にもプロバンサインの効果があるようですね。

五味クリニックの掲示板

多汗症への臨床成績をみると、国内83.3%、国外79.5%の治療効果となっています。プロバンサインの多汗症への効果はかなりのものと思って良さそうです。

私が使っている海外製品の購入方法については、こちらの記事を参考にしてください。

プロバンサインを通販最安値・激安購入方法プロバンサインの市販薬はある?Amazon・楽天で購入できる?

有効成分プロパンテリンはアセチルコリンを抑える抗コリン薬

ファイザー性プロバンサイン錠15mgの錠剤

プロバンサインの有効成分であるプロパンテリン臭化物は、アセチルコリンの働きを抑える効果があります。

アセチルコリンは、副交感神経に作用して、胃や腸など消化器の運動を活発にする神経伝達物質。

汗腺は交感神経に支配されていますが、アセチルコリンによって機能する器官です。アセチルコリンが汗腺に働きかけると発汗するため、プロバンサインを服用すると汗が抑えられることになります。

プロバンサインの多汗症への効果・作用機序(抗コリン作用)

このような作用機序によって、プロバンサインは多汗症薬としての効果を発揮します。

アセチルコリンの働きを抑える薬は抗コリン薬と呼ばれています。

他の薬にはチアトン・ロートエキス・ガストロゼピンなどがありますが、多汗症への保険適応があるのはプロバンサイン(プロパンテリン)のみです。

プロバンサインのような抗コリン薬は、制汗剤では対処することの困難な顔汗対策で特に活躍してくれます。カナダの多汗症ガイドラインでは、中程度以上の顔面多汗症に対しては抗コリン薬の内服が推奨されています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17661933

プロバンサインの効果の持続時間はどれくらい?

プロバンサインのインタビューフォーム(PDF)によると、有効成分が最高血中濃度に達するのは1時間、平均吸収半減期0.22時間、平均排泄半減期は 1.57時間とされています。

このことから、プロバンサインの効果が実感できるのは1時間前後、効果の持続時間は1時間半ほどだと考えられます。

プロバンサインの口コミを調べてみると、実際はもう少し効果の持続時間は長いというレビューが多いです。

1回1~2錠飲むと30分~1時間後に効果がではじめ、3~4時間汗が抑えられるという傾向があります。

効果には個人差があるので、皆さん色々試して服用量を調節しているようですね。

プロバンサインの飲み方や服用量についてはこちらを参考にm(_ _)m

プロバンサイン(プロスパス)の飲み方を解説!飲み合わせや効果的なタイミングは?

体質改善や多汗症を治す効果はある?

プロバンサインは”汗を一時的に抑える”効果はありますが、汗かきの体質を改善したり、多汗症を完治したりする効果はないとされています。

あくまで、汗を抑える内服薬として使用するものです。

多汗症そのものを治したい場合は、ボトックスやETSなどの手術治療が主流です。ただし代償性発汗など後遺症がでることもあります。

プロバンサインで汗の悩みが解消したという人もたくさんいます。まずは医薬品で対処できるかどうか試してみた方がいいと思いますよ♪

多汗症以外の効果効能

プロバンサインはネットでは多汗症のために使っている人がほとんどですが、消化器の病気や夜尿症への効果もあります。

添付文書に記載されている適応症状は以下のようになっています。

  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 胃酸過多症(胃酸が出過ぎる症状)
  • 幽門痙攣(胃の出口の括約筋に痙攣が生じる症状)
  • 胃炎・腸炎・膵炎
  • 過敏大腸症(腹部の痛み・下痢・便秘など)
  • 胆道ジスキネジー(胆石症に類似した症状)
  • 夜尿症・遺尿症(おねしょ)
  • 多汗症

多汗症への保険適応がある数少ない薬ですが、処方してくれる病院はあまり多くないようです。

病院で処方してもらいたい時は、お近くの内科や皮膚科、心療内科などに電話して事前に確認しておくのがオススメです。

私は海外製のプロバンサインを通販で購入しています。処方箋がいらず送料も無料なのでスゴく手軽ですよ(^^)

⇒ プロバンサインの販売ページはこちら

プロバンサインの副作用について

プロバンサインは医薬品のため副作用がいくつかあります。

発症頻度が比較的高い副作用は次のようになっています。

  • 口渇(口の渇き)
  • 便秘
  • 排尿障害
  • 眼の調節障害・乾燥(ドライアイ)

口渇の発症頻度は国内の臨床試験では30%以上で、プロバンサインを飲むと口や喉が乾くというのは口コミでもよく見かけます。

便秘と排尿障害も15%以上と高いですね。

時間が経ってプロバンサインの効果がなくなるのと一緒に副作用もなくなっていくことが多いです。

他には、顔面紅潮(顔がほてり赤くなる)・頭痛・めまい・眠気・嘔吐・胸焼け・心悸亢進(動悸)・腹痛・頻尿・不正出血などの副作用もあります。

ED(インポテンス)や円形脱毛症による抜け毛などの副作用も海外では報告されています。発症頻度は0.2%と非常に低いので通常は気にする必要はないかと思います。

ネットでたまに心配している人がいますが、記憶力の低下や認知障害といったプロバンサインの副作用は添付文書には記載されていません。

長期間の服用だと分かりませんが、短期的な副作用としては症例は特に報告されていないようですね。

プロバンサインの副作用の臨床成績
出典:プロバンサインのインタビューフォーム

副作用の対策方法

口や喉の渇きは多くの人が感じると思うので、プロバンサインを服用して外出する時は水分補給をこまめにした方がいいです。

プレゼンテーションやスピーチ時の汗対策で服用する人は、滑舌が悪くならないよう注意してください。

目も乾きやすくなるので、コンタクトレンズをしている人は目薬も用意しておいた方が安心です。

尿や便がでにくくなるという人は、プロバンサインを飲む前にトイレを済ませておくといいでしょう。

副作用が強く出過ぎる人は服用量を調整してみてくださいね!

まとめ

  • アセチルコリンを抑える抗コリン薬で、多汗症への効果が認めれています
  • プロバンサインは手汗や顔汗などにも効果が期待できる内服薬
  • 多汗症への治療成績は80%程度と良好
  • 効果の持続時間は3~4時間程度という口コミが多い
  • 消化器の病気や夜尿症などへの効果もあります
  • 口や喉の渇きや排尿障害などの副作用には注意

以上、プロバンサインの効果と副作用についての解説でした。

プロバンサインは上手く使えば多汗症対策にスゴく役立ってくれるお薬です。

服用方法は色々と試す必要がありますが、自分の体質に合った飲み方が見つかれば一日中汗に悩むことなく過ごせると思います。

効果や服用方法については実際に使っている人のレビューが非常に参考になりますよ。