プロバンサインは、多汗症への効果が承認されている数少ないお薬。処方薬だけあって効果を実感する人が多く、ネットでの評価もスゴく高いですよね。
ただ、効果には個人差がどうしてもつきもの…
「プロバンサインの効果がイマイチ実感できない」「プロバンサインが効かなくなった」という方もいるかと思います。
今回はプロバンサインが効かない理由や対処法についてまとめ、併用することで効果アップが期待できる制汗剤についてもご紹介。
「あまり効かないんだけど…」という方はぜひ参考にしてくださいね!
プロバンサインの効果がない理由とは?
プロバンサインは汗腺を活発にするアセチルコリンの働きを抑えることで汗を止めるお薬です(抗コリン薬)。
錠剤タイプの内服薬なので、手汗や顔汗など全身の多汗症への効果があるとされています。
体の内側から汗を止めるため有効性が高いことで知られていますが、あまり汗が止まらないという方もいるようです。
その理由は大きく分けて3つあると思います。
1.飲み方が適切でない
まずはプロバンサインの服用方法が正しくない場合。
正しくないといっても、プロバンサインの添付文書には「1日3~4回の経口投与」と少し大雑把な用法用量しか記載されていません。
多汗症薬としての飲み方については特に書いてありません。
そのため、プロバンサインを多汗症対策に使っている人は服用方法をそれぞれ工夫しています。
ネットでは、次のように服用すると効果がでやすいと言われています。
- 空腹時に1回1~2錠飲む
- 効果がでて欲しい時の30分~1時間前に服用する
- 3~4時間で効果がなくなるので追加で飲む
特に、空腹時にプロバンサインを服用するというのが大事。
食後に飲むと全く効果がない人でも、空腹時に飲むと効果があったというレビューはかなり多いです。
胃に少しでも食べ物があると効きにくいという人もいます。
プロバンサインの効果を全然実感できない方は、まずは食後でなく空腹時に飲んでみてください。
それでも効果が弱い場合は、副作用に注意しながら服用量を少しずつ増やしてみてはいかがでしょうか?
プロバンサインの服用方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますm(_ _)m
2.プロパンテリンが効きにくい体質
プロバンサインの有効成分プロパンテリン臭化物の効果は、国内外で多くの臨床研究が実施されています。
多汗症の治療成績について見ると、国内では83.3%、国外では79.5%と非常に有効性の高い薬であることが分かります。
大体5人のうち4人は多汗症への効果を実感できるという感じでしょうか。軽快の症例も含まれているので、十分な効果がない人はもう少し多いかもしれませんね。
体質的にプロバンサインが効きにくい方は、副作用を考えると服用量を増やしすぎない方がいいかもしれません。
この後紹介する他の制汗剤と併用した方が安全だと思います。
3.緊張状態の精神性発汗
緊張や不安からくる精神性発汗の場合、プロバンサインはあまり効果がないという口コミが多いです。
体の内側から汗を止めるので効きそうなものですが、緊張状態での効果については個人差がかなりあるようです。
プロバンサインは心理面への働きはないということなんでしょうね。
緊張そのものを抑える薬としては抗不安薬のデパス(エチゾラム)を使っている人が多いみたいですが、2016年に抗精神薬に指定され現在は個人輸入できません。
個人輸入できる緊張薬としてはインデラルが人気です。
心臓を休ませ動悸を抑える効果のある医薬品で、緊張が緩和して震えが軽減すると評判です。
緊張時の汗対策をしたい方はインデラルを試してみるといいかもしれませんね。
インデラルは2019年に個人輸入が禁止になりました。詳細は下記の記事を参考にしてください。
効果が十分でない人には塩化アルミニウム(パースピレックス)との併用がオススメ
精神性発汗以外で、プロバンサインの効果が弱いと感じる方にオススメなのは塩化アルミニウム配合の制汗剤。
パースピレックス(Perspirex)という商品が世界的に有名です。
塩化アルミニウムは汗腺に角栓でフタをして、物理的に汗をストップする効果があります。
FDA(アメリカ食品医薬品局)にも制汗剤として有効性が承認されている成分で、日本でも多くの愛用者がいます。
プロバンサインで脇汗や手足の汗が十分に止まらない方は、パースピレックスを併用すると効果的だと思います。
汗そのものをブロックするのでワキガや体臭にも有効ですよ。
1回の使用で3~5日間効果が持続するのでスゴく使い勝手が良く、値段も2,000円ほどとリーズナブル。
私はどうしても汗を止めたい時は、プロバンサインとパースピレックスを併用しています。特にワキ汗には効果てきめんですね。
より完璧に汗を抑えたい方はパースピレックスとの併用を検討してみてはどうでしょうか?
プロバンサインが効かなくなった場合の対処法
プロバンサインは長期投与の制限は設けられていませんが、数年間服用して効果がなくなったという人も一部いるようです。
いわゆる耐性(薬物耐性)によって、プロバンサインが効きにくくなったのだと思われます。
そのような時は、まずは減薬や休薬で様子を見るのがいいでしょう。
どうしても止めたくないという場合は、同成分の別の商品を試してみるのもアリだと思います。
プロバンサインにはプロスパスというジェネリック薬があります。2,000円ほど安いため個人輸入では非常に人気のある商品です。
有効成分の量はプロバンサインと同じですが、人によっては効果に違いがあるようです。
私は両方とも使っていますが、効果自体に違いはないと思います。交互に飲んだりすることで耐性を緩和することができるかもしれません。
同じ成分の薬でも添加物などによって薬効は違うとされているので、プロバンサインが効かなくなった人はプロスパスを一度試してみてもいいかもしれませんね☆
まとめ
- プロバンサインの効果がない場合、まずは空腹時に飲むようにする
- 元から効きにくい体質の人はパースピレックスとの併用がオススメ
- 緊張時の汗対策でインデラルを使っている人もいる
- プロバンサインの効果がなくなった場合は休薬して様子を見る
- 休薬したくない方は代わりにプロスパスがオススメです!